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仰げば蒼し |
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「……我慢する」 俺を腹に乗せたまま、体を起こしている遠藤君の首に巻き付き、キスをした。 「声……我慢するから」 俺に抱かれたまま、遠藤君の手が再び動き出した。 ゆっくりと探るように撫で上げられて、思わず漏れそうな声を、遠藤君の唇に吸い取ってもらおうと、強く押しつけた。 「ん、ん……ふぅ……ぁ」 我慢しようと思うのに、それが逆に興奮を煽る。俺のそんな様子に、遠藤君の息も荒くなり、這い回る手の動きが激しくなっていった。 胸の突起を摘まれ、引っ張られた後、左右に揺さぶられながら、背中を撫で上げてくる。 遠藤くんの首に巻き付き、必死に声を堪えていると、強い力で引き上げられて、今度は胸に辿りついた舌で転がされた。 「……え、んどう、く……そんなしたら……だめ、だ……声、出ちゃう」 「……だって、充……めちゃくちゃ可愛い」 遠藤くんの頭を抱き、上からキスをし、仰向けのまま沈んでいく遠藤君に被さる。 俺を支えていた手が降りていき、スェットの中に潜り込んできた。 なんなく中心を捕まえられて、軽く扱かれると、顔がはじけ飛び、「あっ」っと思わず声が上がる。 遠藤君はそんな俺を見上げて、悪戯っぽく笑いながら「しー」とたしなめてきた。 「んん、ん、ん、ん」 唇を噛み、上下される動きに腰が揺れる。 「なんか……も、出そ……ぅ」 性急な手の動きと興奮で、俺は早くも果てそうになっていた。 「まだ駄目。早過ぎ」 遠藤君はなおも悪戯っぽく笑い、手の力を緩め、そこから去ろうとした。 「や、遠藤く……駄目、やめちゃ、やだ」 涙目で抗議すると、一旦離れた腕が、俺のスエットを脱がせてきた。 促されるまま素直にスエットから足を抜く。 「俺のも、触って」 言われるまま彼のスエットも脱がせ、自分の着ていたTシャツも脱ぎ捨て、もう一度遠藤君の上に跨った。 遠藤君のそれは、すでに完全に勃ちあがっていて、俺は自分のそれを押しつけ、一緒に掴み、擦りつけるようにして腰を揺らした。 「……は、ぁん」 漏れそうな声をまた遠藤君の唇に吸ってもらう。そうしながらはしたなく腰を揺すり、快感に浸った。 合わさった二人の屹立が、クチュクチュと音を立てる。 「ん……充」 名前を呼ばれ唇を離すと、遠藤君の指が入ってきて、今度はそれに舌を絡ませた。 唾液が滴るほどに濡らされた指が、後ろに回る。 遠藤君の目を見つめながら、息を吐いてその指を受け入れた。 「……ぁ」 ツプリと挿入された指を、自ら飲み込もうと腰を浮かす。遠藤君の上で、四つん這いの格好のまま跨り、彼の指を深く受け入れようと体を倒し、遠藤君の胸に自分の胸を合わせる。 腰を高く上げ、遠藤君の指を受け入れたまま、口づけを交わす。 恥ずかしいよりも先に、早く繋がりたい一心で、欲しがる自分を晒した。 抜き差しされる動きに自然と腰が揺れ、声が漏れる。 「……ぁ、ぁ」 官能に揺れる俺を見上げて遠藤君が笑う。 彼が喜ぶなら、どんなことだってしてやれる。 「え、ん……ど、くん」 揺れながら名前を呼んで、早く欲しいとおねだりをした。 「……このまま、いい?」 俺を乗せたまま起き上がってきた遠藤君が聞いてきた。 「うん、んっ、は……やく、もう……がまん……できな……」 「ゆっくり……降ろして」 「ん……っ」 遠藤君の肩に掴まって言われたとおりに腰を降ろしていく。重力に任せて静かに遠藤君が俺の中に埋め込まれていく。 「……あ……」 遠藤君が角度を調節して、俺がまっすぐに迎えられるようにしてくれている。 「はぁ……ぁ、はいって、く……」 自分で迎え入れているからなのか、いつもより挿入感が強かった。半分くらいまで進んだ時、胡坐をかいて俺を支えていた遠藤君の腕が俺の腰を持ち上げて、それからまたゆっくりと降ろしてくれた。 「ぁ……ん」 今度は自分で腰を浮かせて、同じように降ろす。少しずつ進んでより深く繋がっていく。 「平気? 痛く、ない?」 「ん……痛くない。気持ち……い、い」 「よかった……」 安心したように遠藤君が俺の首筋にキスをする。 「あ……」 奥の方からまた、あの感覚がやってきた。 「遠藤……くん、奥……突いて……」 喘ぐように息を吐いて、奥まで欲しいとお願いした。官能が強すぎて、力をうまく抜くことが出来ない。欲しているのに自分ではうまく動けなかった。 「ミツル……」 見上げる瞳に吸い寄せられるようにして口づけをする。遠藤君の腕に力が加わるのがわかった。 一度持ち上げられた俺の腰が降ろされると、下から待ち構えたようにして突き上げられた。 「ああっ!」 欲しかったものをようやく貰えて、喜びに体が震えた。掴んだ腰を上下に揺すられて、降りると同時にまた突き上げられる。 「あっ、あっ」 遠藤君の動きに合わせてぎこちなく腰を振る。上に乗ったまま繋がるのは初めてで、うまく体重が乗せられない。 「ミツル……好きに動いて、いいから……ちゃんと、支えるから」 遠藤君がしっかりと俺の体を支えてくれて、大丈夫だからと請け負ってくれた。重くないかなと一瞬思ったけれど、遠藤君ならきっと大丈夫だろうと頷いて体を預けた。 |
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