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LOVE LOVE LOVE
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 部屋に入り、竹内対策のために隠しておいたものを取り出しているあいだに、一旦自分の部屋に行っていたうさちゃんが戻ってきた。手にはタオルを持っている。
「お隣さん、まだ帰ってきてないよ」
 手にしているタオルを見て俺が言うと、うさちゃんは「うん。でも一応」と言って、恥ずかしそうに笑った。
 学生が多く住むアパートだから、帰省している住人が多く、今はまだ閑散としている。それに、夜中の静かな時間じゃないからそんなに気を遣うこともないと思うが、うさちゃんはどうしても気になるらしい。
 普段は物静かなうさちゃんだけど、アノときになると、ちょっと……とても大きな声を出す。本人も気にしていて、いや、俺はそれも嬉しいんだけど、やっぱりちょっと、具合が悪い。苦肉の策として、そういうときにはこの「うさちゃんタオル」が登場するわけだ。
 上にあった布団を捲り上げてベッドに座り、「おいで」と手を広げると、眼鏡を外し、タオルを持ったままの手を俺の首に回してきて、うさちゃんが抱き付いてきた。
 まだ昼間だけど、夜の態勢をすっかり整えて、改めてキスをする。ちゅ、ちゅ、と啄むように唇を合わせ、背中に回した腕で抱えるようにしながら、細い身体をベッドに押し倒した。
 ギ、とベッドが軋む。俺の下にきたうさちゃんの顔を眺め、潰さないように、そっと被さった。
「久し振りだ。二週間ぐらい?」
 近い距離のまま俺が聞くと、うさちゃんは目をクリッと回して、「もっとじゃないかな」と答えた。どっちにしろ随分久し振りなことは確かだ。
「昨日とか、マジ拷問だった。竹内のせいで」
 俺がそう言って笑うと、うさちゃんもふわん、と顔を綻ばせて「うん。……僕も」と、俺の首を引き寄せた。
 キスをしながら着ているシャツの裾に手を入れて、柔らかい肌を撫でていく。俺の動きに応えるように、うさちゃんの手が俺の服をたくし上げて、背中を撫でてきた。
 一旦身体を起こし、うさちゃんの上に跨ったまま上を脱ぐ。その後にうさちゃんの服を引っ張ると、うさちゃんのシャツがスポンと抜けて、ふたりして笑った。
 笑いながらまた唇を合わせる。そこから顎、首、胸元へと滑らせていき、小さな粒の上で止まった。
「ん、ん」
 舌先で突っつくと、その度にうさちゃんの身体が跳ねる。ほんのり尖ってきたそれを口に含んで吸ったら、ふぁ、と可愛らしい溜息を吐いて、背中が反った。
 うさちゃんの好きな場所は全部知っている。
 一緒に暮らしはじめの頃は、とにかく夢中になって毎日のようにセックスをしていた。それこそ猿のように。覚えた快感がただただ気持ち良くて、うさちゃんにももちろん気持ち良くなってほしいと思っているけど、途中からそういう気遣いが置き去りになりがちで、俺自身反省している。
 でも、回を重ねるごとにいろいろと俺も我慢とか覚えて、うさちゃんが良くなるように工夫をしていったら、結果、最終的に俺にもとても気持ちの良いことになることを発見した。それからはそっちの研究に精力を注いでいる。 
 胸の粒を舌で育てながら、もう片方を指で可愛がる。「ん、ん」と控えめな声が聞こえた。俺の下にあるうさちゃんの身体が小さな魚のようにヒクヒクと跳ねる。シーツを蹴るようにして足が動き、膝が何度も俺の下腹部に当たった。
「……うさちゃん」
 本人には自覚がないようだけど、わざとかと思うようなタイミングで股間を刺激され、そのもどかしい感覚にうさちゃんを呼ぶ。俺に呼ばれたうさちゃんは、うっすらと目を開けて、俺の顔を見つめてから、ほわんと笑った。
 伸びてきた手が俺のスエットの中に潜り込んでいく。
「う……」
 下着の中にも入り込んだ掌が、俺を包んだ。
「は……、ぁ」
 ゆっくりと上下され、うさちゃんの手の中のものが、みるみる膨らんでいく。手の動きに合わせて、うさちゃんの上にいる俺の身体も揺れた。うさちゃんがそんな俺の顔を、笑いながら眺めている。
 可愛がられ、可愛がり、揺れながら、キスをした。



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