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うさちゃんと辰郎くん |
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ベットヘッドに置いてあるティッシュに手を伸ばし、ここに出してと促すと、辰郎君は笑って「全部飲んじゃった」と言った。 「……不味いでしょ」 「……初めて飲んだ」 渡されたティッシュで口を拭いている表情を見ると、確かにそんなに美味しくなさそうだった。 「ごめん」 僕のものを飲んでくれた唇を見つめる。引き寄せて、キスをねだる。素直に降りてきたそこに合わせ、舌を差し出す。 「……本当だ。美味しくない」 僕が顔を顰めると、辰郎君が笑った。 「気持ちよかった?」 「うん。すごく」 「よかった」 「ごめんね。僕だけいっちゃって」 「大丈夫。……俺も出ちゃった」 エヘっと笑っている辰郎君が情けなさそうに告白してきた。 「え?」 「だって! 我慢出来なかった」 「……そう。ごめん」 「大丈夫。すぐ復活。つか、もう復活してるから」 「……そうなの?」 「うん」 明るく元気よく、辰郎君が返事をした。 指はまだ後ろに入ったままだ。 「このまますると、きついかな……?」 三本目の指を入り口に当て、滑り込ませようとしながら辰郎君が聞いてきた 「平気。たぶん」 「本当?」 異物感は未だにあるけれど、我慢出来ないほどの違和感ではない。 「でもまだきつい」 三本目の指先を潜り込ませながら、辰郎君がそこを覗いている。 羞恥心はすでに遙か彼方に飛んでいって、ぼくはされるまま、持ち上げられた足を宙に浮かせ、辰郎君に見られていた。 「前立腺っていうのがどこにあるのか分からない」 「内側のね、浅いところ」 「どこ? この辺?」 僕は辰郎君によってすごく気持ちよくイカされて、辰郎君も不本意な形ではあるが、一回放出しているので、こんな会話になってしまっている。 「もう少しいったところかな……? たぶん中指の先を……あっ!」 説明をしている途中、突然今まで経験したことのない何かが、内側で起こった。 「これ? ちょっとコリっとしてる」 「あっ、あっ」 「……ここみたい」 返事が出来ない。 辰郎君がそこを擦り上げる度に身体が勝手にビクンと跳ね、叫び声が上がる。 「凄い。ほら、勃ってきた」 放出しきって萎えていた僕のペニスが、ムクムクと起き上がり、見る間に硬く育っていく。 外側から与えられる刺激とはまるで違い、中から無理矢理突き上げられる感覚は、快感というより衝撃に近い。 「ああっ! 辰郎っ、く……っ、!」 一点集中でそこだけ突かれ、絶叫するように名前を呼ぶ。 「やめっ、てぇええっ!」 身体を捩って逃げようとしたら、大きな手で腰を掴まれ、強い力で押さえ込まれた。 「駄目ぇっ!」 ばたつく足で辰郎君を蹴ると、それを回避するように逆に身体を足の間に割り込ませ、動きを封じられた。 強すぎる刺激に涙が溢れ出す。泣き叫びながらお願い、やめてと懇願すると、やっと指先が離れてくれた。 ふう、ふう、と息を吐き、辰郎君を見上げる。 目が合った辰郎君は、これまでにないくらい真剣な顔をしている。 |
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